血液内科
血液内科

血液内科とは、文字通り「血液」に関する疾患の診断と治療を専門とする診療科です。血液は私たちの体内を循環し、酸素や栄養素を運び、ばい菌から体を守る(免疫)など、生命維持に欠かせない重要な働きをしています。血液内科では、赤血球・白血球・血小板といった血球成分や、血液が造られる「骨髄」、止血に関わる機能など、血液に関連するあらゆる異常を対象としています。
当院では、日本血液学会認定の血液専門医である院長が、専門的な検査と治療を行っています。同時に総合内科専門医としての幅広い視点も持ち合わせているため、複雑な症状の中から的確に原因を見極め、患者さまにとって最適な診療を提供することが可能です。
血液疾患の治療中は免疫力が低下しやすく、感染症への配慮が不可欠です。当院では「発熱患者さま用の専用待合室・診察室」を完備しており、血液疾患を抱える患者さまにも安心して通院いただける環境を整えております。
血液疾患には様々な症状がありますが、初期段階では「ただの疲れ」「風邪が長引いている」など、他の病気と区別がつきにくい場合が多くあります。また、自覚症状がなくても健康診断の血液検査(貧血、白血球や血小板の異常など)で指摘されて見つかるケースも少なくありません。以下のような症状や結果に心当たりがある方は、どうぞお早めにご相談ください。
これらの症状は、必ずしも血液の病気とは限りません。しかし、血液専門医による適切な診断を受けることで、重篤な疾患の早期発見・早期治療につながります。
血液内科で診療する疾患は多岐にわたります。当院では詳細な問診と必要な血液検査等を実施し、以下の疾患をはじめとする正確な診断と治療方針の決定に努めています。
貧血
赤血球やヘモグロビンが減少し、体内への酸素供給が不足する状態です。最も多い「鉄欠乏性貧血」のほか、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血など様々なタイプがあり、原因に応じた適切な治療が必要です。
血小板減少症
血小板の数が減少し、出血しやすくなる疾患です。特発性血小板減少性紫斑病(ITP)や、お薬の副作用による薬剤性血小板減少症などがあります。
血液凝固異常症
血友病やフォン・ヴィレブランド病のように「血が固まりにくくなる疾患」や、逆に「血が固まりやすくなる疾患」があります。
血液の悪性腫瘍(血液のがん)
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などを指します。早期発見に努め、高度な専門治療が必要な場合は、速やかに高次医療機関(総合病院など)との連携を図ります。
骨髄異形成症候群(MDS)
骨髄で正常な血液細胞を造ることができなくなる疾患で、ご高齢の方に多く見られます。適切な診断と、経過に応じた管理が重要になります。
当院では、大病院などで悪性リンパ腫や白血病などの厳しい治療を終えられた患者さまの「その後の経過観察(フォローアップ)」や「再発チェック」を積極的に受け入れております。
血液がんなどの治療後は、長期間にわたる定期的な通院と採血確認が必要となりますが、「遠くの大病院まで通うのは、体力や待ち時間の負担が大きい」と感じられる患者さまは少なくありません。当院であれば、血液専門医の確かな目で採血データの推移や身体のわずかな変化を適切に評価し、再発の兆候を早期にチェックすることが可能です。これまでの主治医の先生と緊密に連携を取りながら、身近なかかりつけ医として患者さまのその後の人生をしっかりとサポートいたします。
当院では、血液専門医としての豊富な臨床経験を活かし、白血病や悪性リンパ腫などで「造血幹細胞移植(自家移植・同種移植)」を受けられた患者さまの、退院後の長期的な経過観察にも対応しております。
移植後の長期フォローアップには、再発のチェックだけでなく、移植に伴う晩期合併症の管理や、低下した免疫力を補うためのワクチンの再接種スケジュールなど、極めて高度で専門的な知識が求められます。
同種移植後、おおむね1年程度の期間は免疫状態が非常に不安定です。この時期は、免疫抑制剤の血中濃度や臓器機能(肝機能・腎機能など)を「当日の採血結果」ですぐに確認し、細かな薬の調整を行う必要があるため、迅速な検査体制が整っている総合病院での管理が安全です。そのため当院では、移植からある程度時間が経過し、状態が安定期に入られた患者さまを対象に、地域の専門的な受け皿として診療をお受けしております。
「遠方の移植施設への通院負担を減らしたい」「専門的なフォローアップを地元のクリニックで受けたい」という方は、これまでの治療歴がわかるもの(紹介状やお薬手帳など)をご持参の上、ぜひ一度ご相談ください。
当院の血液内科におけるもう一つの大きな特徴は、お薬だけでは改善が難しい貧血の患者さまに対し、クリニックの外来で「赤血球の輸血療法」を行えることです。大病院へ通院・入院しなければならなかった輸血治療を、身近な地元のクリニックで受けていただけるようになります。これにより、患者さまが日常生活(お仕事や家事)を続けながら、負担を少なく治療を継続することが可能になります。
当院の外来輸血は「赤血球輸血」のみを対象としております。血小板輸血につきましては、製剤の有効期限が極めて短いことや、保存のために24時間揺らし続ける特殊な機械(振盪攪拌機)が必要となるなど、安全かつ安定した製剤管理が難しいため、当院では実施しておりません。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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