高血圧症
高血圧症

診察室で測る血圧が「上140/下90」以上、あるいはご自宅で測る血圧が「上135/下85」以上の場合に「高血圧症」と診断されます。血圧が高い状態が続くと、血管の壁に常に強い圧力がかかり続け、血管が硬くもろくなる「動脈硬化」が静かに進行します。
高血圧自体には自覚症状がほとんどありませんが、放置するとある日突然、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や心筋梗塞、腎不全といった命に関わる重大な病気を引き起こします。さらに最新のデータでは、血圧が高い状態を放置していると、将来の「血管性認知症」の発症リスクが最大で約8倍にも跳ね上がることが分かっています。
「もう手遅れかも…」と悲観することはありません。「上の血圧をたった10下げる」だけで、脳卒中のリスクを約40%も減らせることが分かっています。まずは今より「10下げる」ことを目標に、無理なく治療に取り組んでいきましょう。
自覚症状が乏しい病気ですが、以下のようなサインがある方は、すでに血圧がかなり高くなっている、あるいは動脈硬化が進行している可能性があります。
日本人の高血圧の約9割は、塩分の摂りすぎや肥満、遺伝などが原因の「本態性高血圧」です。しかし、残りの約1割に、ホルモンの異常や腎臓の病気、睡眠時無呼吸症候群などが原因で血圧が上がる「二次性高血圧」が隠れています。特に「若いのに血圧が高い」「薬を飲んでも下がらない」という方は注意が必要です。
当院では、「血圧が高いから、とりあえず下げる薬を出しましょう」という漫然とした治療は決していたしません。内科専門医として、患者さまの全身の状態や血液検査などから「別の病気が原因(二次性高血圧)ではないか」をしっかりと見極め、根本的な原因にアプローチする的確な診断を行います。
高血圧の治療は、お一人おひとりの生活背景に合わせた「生活習慣の改善」と「お薬(降圧薬)」の2本柱で行います。
当院では「我慢ばかりの辛い制限」ではなく、具体的なデータに基づいた無理のない改善をご提案します。
生活習慣の改善だけで目標の血圧まで下がらない場合や、すでに動脈硬化のリスクが高い場合は、お薬による治療を開始します。血圧を下げるお薬には様々な種類があるため、年齢や持病(糖尿病や腎臓病の有無など)を考慮し、患者さまに適したお薬を選択します。
健診で異常を指摘された方、ご自宅での血圧が気になる方は、症状がない今のうちに、ぜひ当院へご相談ください。
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